アート21西船絵画教室 の日記
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アート一口講義5
2012.11.26
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<アート21年末ボランテイア企画>
① アート21ネットコース(通信講座)テキスト一部を実費(500円)で、提供します。対象者:おおむね60才以上の方・障害のある方・未成年者(おおむね12才以上高校生まで)
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アート21とは: 千葉県船橋市で、絵画教室・研究所・通信講座を運営しています。
お問い合わせ: taya@art21japan.jp 090-9140-4755
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「筆運び、筆さばき」
筆運びと筆さばきは、言葉としては存在するが、辞書を引いてもいまひとつハッキリしない。 そのため、あくまで私見で解説するが、筆運びは、描き順または、正しい筆の使い方。 筆が傷まない描き方である。 絵でも、描きやすい描き順はある。
右利きの人は、右から左には筆を運ばないだろう。 下から上もない。 描きやすい方向に筆を運ぶので、無駄な力も入らないため、筆も傷まない。 美しい自然な線を求める。
それに、対して筆さばきは、感情的で荒々しい。 感情の発露といった描き方で、鮮やかさの一点狙いである。 したがって、描き順はないし、筆も傷む。 下から上に、筆を押し付けてグルリと回すなど、 ほとんどメチャクチャである。
しかし、実際、こういう描き方は、絵の世界では存在する。
<教室日記> 大分前になるが、19才の若者から電話が掛かってきて、絵を見てほしいと言う。 抽象画を描いている。 ちょうど、教室の発表会の最中だったので、会場に来てもらった。 電話では、「僕の絵を見て、驚かないで下さい」と、言っていた。 親や友達に気違い(本人がそう言った)の絵のようだと言われているらしい。 それでは、是非見なければと、思ったものである。 「気違い」イコール「天才」と本人は言いたかったのだろう。 さて、その天才は、肩で風を切ってやってきた。 絵を見て驚いた。 普通の絵である。 技術がままならない若者は、情熱に任せて、なぶり描きのような絵を描くことが多い。 始めの一歩である。 しかし、健全な人が、「気違い」のような絵を描いたら、それは、まさに天才だが、それほど、甘くない。 非常に難しい。 その絵も失敗していた。 「気違い」ではなく、勘違いであった。
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